CBDリキッドの作り方完全ガイド|原料・配合・道具までDIY自作の全手順
市販のCBDリキッドを使ってきたけれど、「もっと自分好みの香りで楽しみたい」「コストを抑えて自分で配合してみたい」――そんな声を、WING CBDの店頭やオンライン相談でも数多くいただきます。
結論から言えば、CBDリキッドは原料・配合比率・道具さえ揃えば自分で作れます。実際、リキッド製造を本業にしている事業者も、基本的な構成と手順は同じです。違うのはスケールと精度だけ。
この記事では、合同会社WING(大阪・堺/日本橋でCBD原料・テルペン・アトマイザー専門店を運営)が、業務用ノウハウをそのまま個人〜小ロット製造向けに落とし込んで、CBDリキッドの作り方を原料選びから配合・道具・手順までまとめて解説します。
※本記事は香り・風味を楽しむ嗜好品としての配合設計に関する情報提供です。健康効果・薬理作用に関する記述は一切含みません。
CBDリキッドとは?基本構成を理解する
まずは「CBDリキッドが何でできているか」を正しく押さえましょう。これを知らずに作り始めると、結晶化・分離・味の崩れといったトラブルが起きます。
CBDリキッドは大きく分けて、以下の3つの要素で構成されています。
- カンナビノイド原料(CBD/CBN/CBG/H4CBDなど) … 主役となる成分
- テルペン(CDT/ハイブリッド/ボタニカル) … 香り・風味を決定づける
- 希釈材/ベース液(PG・VG・MCTオイルなど) … 粘度調整と気化のしやすさを担う
この3要素のバランスで、「香りの方向性」「吸い心地」「ミストの量」「結晶化のしにくさ」がすべて決まります。市販品との差を生むのも、自作の面白さがあるのも、ここの設計です。
カンナビノイドそれぞれの違いについては、別記事のCBD・CBN・CBG Isolate徹底比較ガイドで詳しく解説していますので、配合設計の前に一読をおすすめします。
CBDリキッド自作に必要な原料と道具
1. カンナビノイド原料を選ぶ
主成分となるカンナビノイド原料は、パウダー状の「アイソレート」がもっとも扱いやすく、配合計算も容易です。WING CBDで取り扱っている主な原料は以下の通りです。
- CBDアイソレート(CBD 99%以上) … 無味無臭・無色の結晶。リキッドのベースに最適
- CBNアイソレート … ナイトタイム向け配合の主役
- CBGアイソレート … マルチカンナビノイドブレンドのアクセント
- H4CBD原料 … 高粘度ディスティレートタイプ
すべての原料はCOA(成分分析証明書)公開済みで、第三者検査機関でTHC基準クリアを確認しています。詳細はCOA一覧ページからご確認いただけます。
2. テルペンを選ぶ
テルペンは香り・風味の核です。リキッドの個性はここで決まると言っても過言ではありません。
- CDTテルペン … 大麻草由来のフルスペクトラム。ストレイン特有の複雑な香り
- ハイブリッドテルペン … CDTとボタニカルのいいとこ取り。バランス重視の方に
- ボタニカルテルペン … 植物由来。フルーツ系・スイーツ系など多彩
テルペンの種類・選び方をもっと深く知りたい方は、姉妹店TERP HEADSのテルペン専門ガイドもあわせてご覧ください。
3. 希釈材を選ぶ
カンナビノイド原料とテルペンだけでは粘度が高すぎてアトマイザーが詰まる原因になります。希釈材を加えて、目的の粘度に整えます。
- PG(プロピレングリコール) … サラッと軽い、ミスト量が少なめ
- VG(植物性グリセリン) … 甘みあり、ミスト量多め、粘度高め
- MCTオイル … オイル系リキッド向け(510アトマイザーには非推奨)
- 専用希釈材ブレンド … カンナビノイド製品専用に最適化されたもの
4. 道具を揃える
精度の高いリキッドを作るためには、最低限以下の道具が必要です。すべてWING CBDラボ用品ページでまとめて揃います。
- 精密スケール(0.01g単位) … 配合の生命線。アバウトな計量はNG
- 耐熱ガラスビーカー … 湯煎で原料を溶かすため
- ホットプレート/湯煎容器 … 60〜70℃を保てるもの
- マグネチックスターラー(推奨) … 均一に撹拌するため
- 充填用シリンジ(5ml ルアーロック) … カートリッジへの正確な充填用
- 保存容器(アルミボトル等) … 完成品の保管用
- 510アトマイザー … 完成リキッドを充填して使用
CBDリキッドの基本配合レシピ
ここからが本題です。まずは失敗しにくい基本レシピを紹介します。すべて10ml(=10g目安)あたりの配合です。
レシピA:CBD60% スタンダード設計
| 原料 | 配合量 | 役割 |
|---|---|---|
| CBDアイソレート | 6.0g(60%) | 主成分 |
| テルペン(CDT or ボタニカル) | 0.5〜1.0g(5〜10%) | 香り・風味 |
| 希釈材(PG/VG) | 3.0〜3.5g(30〜35%) | 粘度調整 |
もっともバランスが良く、日中使いに向いた設計です。CBD60%は結晶化リスクと吸い心地のスイートスポットとして業界で広く採用されています。
レシピB:CBD40%+CBN20% ナイトタイム設計
| 原料 | 配合量 | 役割 |
|---|---|---|
| CBDアイソレート | 4.0g(40%) | ベース |
| CBNアイソレート | 2.0g(20%) | 夜のシーン向け |
| テルペン(インディカ系CDT推奨) | 0.7g(7%) | 香り |
| 希釈材 | 3.3g(33%) | 粘度調整 |
夜のリラックスタイム向けの定番設計。CDTテルペンはインディカ系のストレイン(Granddaddy Purple、Bubba Kushなど)と相性が良いです。
レシピC:CBD45%+CBG15% デイタイム設計
| 原料 | 配合量 | 役割 |
|---|---|---|
| CBDアイソレート | 4.5g(45%) | ベース |
| CBGアイソレート | 1.5g(15%) | クリアな印象 |
| テルペン(サティバ系CDT) | 0.7g(7%) | 香り |
| 希釈材 | 3.3g(33%) | 粘度調整 |
朝〜日中のシーン向け。サティバ系(Sour Diesel、Jack Herer等)の柑橘・松系の香りと相性抜群です。
作り方の手順|失敗しないための7ステップ
STEP1|計量
0.01g単位の精密スケールで、各原料を正確に計量します。「だいたい」は禁物。配合が崩れると結晶化や分離の原因になります。
STEP2|希釈材とテルペンを先にビーカーへ
耐熱ガラスビーカーに希釈材→テルペンの順で入れます。テルペンは揮発性が高いので、最後に高温にさらさない設計にします。
STEP3|湯煎で60〜70℃に加温
直火・電子レンジは絶対に使いません。必ず湯煎で、温度計を使って60〜70℃を維持します。70℃を超えるとテルペンの香り成分が飛び始めます。
STEP4|カンナビノイドアイソレートを少しずつ投入
計量したアイソレートを2〜3回に分けて投入し、その都度よく撹拌します。一気に入れるとダマになります。
STEP5|完全に溶かしきる
結晶が見えなくなり、液体が透明になるまで撹拌を続けます。マグネチックスターラーがあれば10〜15分、手動なら20〜30分が目安です。
STEP6|室温まで自然冷却
冷却中に結晶が再析出する場合は、配合濃度が高すぎるサインです。レシピを見直すか、希釈材を5%ほど追加して再加温します。
STEP7|シリンジで充填・保存
ルアーロック式シリンジを使って、510アトマイザーまたは保存容器に充填します。光・熱・酸素を避けて冷暗所で保管してください。
結晶化・分離を防ぐコツ
自作リキッドで一番多いトラブルが「数日後にカートリッジ内で結晶ができている」というもの。原因はほぼ次の3つに集約されます。
- カンナビノイド濃度が高すぎる(70%超は要注意)
- 希釈材の比率が低すぎる(最低でも25%は確保)
- 溶け残りがあるまま冷却(STEP5の見極めが甘い)
業務用配合では、結晶化対策としてH4CBDディスティレートを一部混ぜることで結晶化耐性を高める設計も有効です。H4CBDは粘度が高く液状で安定しているため、CBDアイソレートと併用するとリキッドの安定性が上がります。
510アトマイザーとの相性|リキッドが完成したら
せっかく作ったリキッドも、相性の悪いアトマイザーに入れると焦げ臭・漏れ・抵抗値の合わなさで台無しになります。濃度の高いカンナビノイドリキッドはセラミックコイル系のアトマイザーが定番です。
WING CBDで取り扱う主な510アトマイザーは以下の通りです。
- セラミックアトマイザー … 濃度の高い自作リキッドにもっとも適合
- フルガラスアトマイザー … 風味重視・香りの再現性が高い
- 一体型POD … 試作・テイスティング用に便利
510アトマイザー全般の選び方については、別記事も参考にしてください。
法律・安全面で必ず確認すべきこと
CBDリキッドを自作する際、以下の点は必ず守ってください。
- 原料は必ずCOA付きの食品通関済みのものを使用する
- THC基準クリアの原料以外は使用しない
- 20歳未満には販売・譲渡しない
- 商用販売を行う場合は、各種法令(薬機法・食品衛生法・PL法等)の遵守と、製品ごとの分析・表示義務を確認する
WING CBDで取り扱うすべての原料は、COA(成分分析証明書)を公開しており、厚生労働省認定の検査機関での検査済みです。安心して配合設計の基礎にご使用いただけます。
少量から始めたい方へ|原料の小容量パック
「いきなり大容量はちょっと…」という方には、3g〜10gの少量パックがおすすめです。レシピA基準で計算すると、CBDアイソレート3gでおよそ5mlのリキッドが作れます。
少量パックは試作・テイスティング・配合検証に最適で、本格量産前のレシピ開発フェーズで業務ユーザーの方も多くご利用いただいています。
原料一覧はWING CBDショップからご覧いただけます。
OEM・大ロット製造のご相談
「自社ブランドでCBDリキッドを展開したい」「月産○○本規模で安定供給したい」といったOEM・PB製造のご相談も承っています。原料選定・配合設計・カートリッジ選定・パッケージングまで一貫して対応可能です。
詳細はお問い合わせフォームまたは公式LINEよりご連絡ください。
まとめ|CBDリキッドの作り方は「原料×配合×道具」の三角形
CBDリキッドの自作は、一見ハードルが高そうに見えますが、原料・配合比率・道具の3つを正しく揃えれば、誰でも安定して作れるものです。市販品にはない自分好みの香りや、コストの最適化、本格的なOEM製造への足がかりまで、自作にはたくさんのメリットがあります。
WING CBDは、大阪・堺/日本橋に実店舗を構えるCBD原料・テルペン・アトマイザーの専門店として、原料の品質、配合のノウハウ、製造のサポートまで一貫してご提供できる体制を整えています。
「何から始めればいいかわからない」「レシピの相談がしたい」――そんな方は、お気軽にお問い合わせください。配合設計から最適な原料の選定まで、業務用ノウハウでサポートいたします。
※本記事は20歳以上の方を対象とした、嗜好品としての香り・風味設計に関する情報提供です。健康への影響や薬理効果を訴求するものではありません。各種製品の使用は自己責任でお願いします。

